戦前から現在にかけてナミイおばあの生涯が語られる。読んでると暗い気持ちになってくるが、歌をたよりに生きてきたおばあの言葉が力強い。
ナミイ!八重山のおばあの歌物語
姜 信子(きょう のぶこ)著
沖縄本島、八重山、台湾、サイパンなどの土地土地で生き抜いてきたおばあの話に島唄の時代背景や情況が見えてきて、なるほどそういう唄だったのかと教えられることが多かった。
つぃんだら節という唄があるが、この唄が400年前。琉球王府により黒島の宮里村から石垣島の野底に農地開拓のために強制移住させられたマーペーという女性の悲劇を歌ったものらしい。まったく意味など考えずに聴いたり唄ってみようと思ったりしていたことが、恥ずかしくなってきた。
この本には八重山の唄だけではなく、ヤマトから入ってきた流行歌や、「西武門節」などの島唄の事もかかれている。宮古、八重山、本島と分けて考えたくなるのだが、唄うということを考えたら、そんなことはどうでも良いことなのかもしれない。
ますます唄に興味が湧いてきて、唄いたくなってきた。
ナミイの言葉
ナミイの唄
0 件のコメント:
コメントを投稿